【書評】【読書レビュー】DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件「あなたは必ず騙される」

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気晴らしに買った。デスノートのスピンオフ作品。
メディア展開の先駆けとなった映画は酷い作品だったが。
西尾維新という作家の小説は初めてだが、原作をフィーチャーしてあることもあり、何より原作が極めて台詞や心理描写過多であることもあり、違和感などは感じない。

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件
西尾 維新
集英社
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南空ナオミという、原作では些か面白みのないキャラクターを主人公にして、Lに難事件といわしめた連続殺人事件を創作するという難題を、書き下ろしという形ではあるが提示したことには成功したのではないか。

若干、分量が少ないことや、南空の性格が原作と多少(コミカルに)変えてあるところは原作ファンにとっては気になるかもしれない。が、そんなことを物ともせず勢いに任せた筆致でラストまで一直線に引っ張られてゆくはずだ。

Lに纏わる今回の事件のストーリー・テラーは「意外な」人物により語られるが、それすら取り立てて言うほどでもないほど、原作を知っている者には反則ギリギリのテクニックが使われている。

実際問題、これを推理小説と呼んでいいのかどうか多少気にはなるが、本当に久しぶりに読んだミステリとしては、BBミッシングリンクの謎解きの項など、大いに楽しめた。
そして、真実が明かされた瞬間の驚きといったら、どうだ。

無論、スピンオフである以上、ワイミーズ・ハウスや死神といったファクターとしてのデスノートも盛り込まれている。

それらのギミックをリスペクトしつつも、こういう方法論があったとは予想していなかった。

正直に言おう。
『あなたは必ず騙される』。

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