映画『44 ミニッツ』レビュー 「マイケル・マドセンがロス市警役で主演を努める実際の銀行襲撃事件を元にした映画」

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映画『44 ミニッツ』をレンタルして見たので、感想を上げる。

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1997年2月28日に実際に起きたノースハリウッド銀行襲撃事件を元にした映画。

通常のパトロールカーにはショットガン(M870やM590等)とアサルトライフル(M16)が積まれており、白バイにすら銃床折り畳み型のショットガンが搭載されている。これは、1997年にノースハリウッドで起きたバンクオブアメリカ・ノースハリウッド支店強盗事件が要因である。この銀行強盗事件で、2人の銀行強盗は自動小銃(AK47等)と防弾チョッキで武装し、通報で駆け付けたLA市警の警察官約50人と銃撃戦を繰り広げたのである。しかし、当時は一般のパトカーにアサルトライフルなどの装備を搭載していなかったため、犯人の確保に苦戦(最終的に2人の犯人は、一人が自殺、もう一人は負傷後確保されたが病院搬送後死亡している)、警察官12人と民間人8人が負傷した。同事件はSWATが駆け付けたことで事態が収拾するが、通常の警察官も強力な火器で武装する必要があると考えられ、その後、上記のパトカーの重装備化や制服警察官も.40S&W弾や.45ACP弾を用いる拳銃を携行するようになる。

引用元:ロサンゼルス市警察 – Wikipedia

プロジェクトXのように、関係者の証言を交えながらドキュメンタリー・タッチで事件を追う。
当日の朝から、犯人たち、フランク(マイケル・マドセン)らLAPD(ロス市警)の警官、SWAT隊員などの日常が綴られ、やがて銀行強盗から凄まじい銃撃戦に発展していく。
実際に銃撃戦の一部始終がリアルタイムで空撮され、大きな反響を呼んだらしい。日本の特番でも放送されているので、知っている人もいるかもしれない。

犯人2人は防弾服とAK47で完全武装し、警官隊に発砲するが、LAPDやSWATが応戦する。
その銃撃戦の時間は44分にも渡り、それがタイトルになっている。

この事件では警官や市民などへ負傷者は出たものの、犯人を除き一人の死者も出なかった。(描写では分からないが、事件では犯人は降伏後、出血多量で死亡している。)
犯人たちが立てこもりを選ばなかったのも三菱銀行の猟銃強盗事件のような悲惨な事態にならなかった一因だろう。

銀行やATMなど、街中に大金があるという現実がこういう事件がなくならない原因だ。
全てWEBマネーにすれば、襲う対象がなくなり、銀行強盗もなくなるに違いない。(そうなれば社内のセキュリティ担当者が家族を人質に取られ、FW侵入の片棒を担がされることになるだろうけど。)

途中、拳銃で対抗できないと悟った対策本部がガンショップへ自動小銃を取りに行かせるシーンがあるが、IDさえあれば10日の審査で自動小銃が手に入るという現実が示されていた。

極端な話し、街中を歩いているだけである日銃を突きつけられたり撃たれるかもしれないのがアメリカなのだ。(まあ飛行機が落ちてくるかもしれないが、それは別の脅威だ。)
確かにナイフなどの凶器は日本でも手に入るが、銃とは殺傷力が違う。
そんな社会に生きるのは実に恐ろしいことだろう。
社会が違うのだ、危険に対する対処の仕方とか武力に対する考え方も日本とは全然違うのだろう、と思った。
コントロールされない武力というのは本当に怖い。

主演はレザボア・ドッグスなどのマイケル・マドセン。
映画としてはマドセンの淡々とした演技が良く、また証言を挟みながらの銃撃戦は緊張感があった。
下手な娯楽性を持たせなかった為か、期待せずに借りた割にはまずまず見れた作品。
これはこれでいいのではないだろうか。

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