【PC】【評価・感想】打撃戦艦アルテミス ゲームレビュー「地球に反旗を翻した月市民の独立戦争を描くシミュレーションSLG」(フリーモードクリア方法解説)

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4gamerで見て面白そうなので購入した。店頭受け取りに行き、ようやく初プレイ。


開発サークル(circumflex)公式サイト

http://circumflex.halfmoon.jp/
2017年追記:現在circumflexさんの公式サイトではなくなっていますのでアクセスの際はご注意下さい。

4Gamer紹介記事

インディーズゲームの小部屋:Room#101「打撃戦艦アルテミス」

配布方式

委託サイトでの購入のみ。AMAZONやネットダウンロードには対応していません。
とらのあな(打撃戦艦アルテミス紹介画面)

2017年追記:現在とらのあなでは扱っていないようです。

駿河屋さんで扱われているようですのでリンクだけ掲載しておきます。詳細はお店等に問い合わせ下さい。
打撃戦艦アルテミス / circumflex | 中古 | 同人GAME CDソフト | 通販ショップの駿河屋

ティザー動画

ストーリー

対地球への艦船輸送は月市民に莫大な富をもたらした。
太陽系の経済を席巻するルナ・マネーに脅威を覚えた地球は艦船輸送方式を廃し軌道エレベーターとすることを提唱する。
輸送方式の変更で経済的打撃を受ける月市民たちは、地球に対し反旗を翻した。
月と地球の間で人類最初の星間戦争が始まった。
数年後、月からは地球軍の半分が追放されたが、戦線は膠着状態に陥っていた。
戦局を打開するため、独立軍は次代の兵装を備えた最新鋭の戦艦群と旗艦の建造に成功。
しかしそこに乗り合わせたのは、ほとんど実戦経験のない、素人同然のクルーたちだった・・・。

これはどんなゲーム

宇宙艦隊もののプロット積み立て式戦術級シミュレーションゲーム。
簡単にいうと作戦を入力し作戦通りに敵味方同時に動き出す方式で長い作戦の入力に成功するほどそれだけ戦闘中に出せる自由命令のポイントが増えて有利になる。
戦闘に勝つとマネーが入るが、修理費なども引かれるため損害が大きくても単に勝てばよいという単純なものではない。

感想(ストーリーモード)

世界観、設定、キャラは中々いい。
一癖もふた癖もある独特のキャラとグラフィック。
文章に合わせて挿入されるイラスト、音楽とも良い。
アドベンチャーパートのストーリーが面白い。選択肢はないが、戦闘と戦闘の合間に起こる出来事が描かれる。
キャラがみな一筋縄ではいかないので、これが楽しい。
筆者が特に好きなのは艦長兼操舵手のファナ・ドロレスと、アンドロイドのマーヴィ。
司令がメインヒロインっぽいが2話目か3話目の台詞で引いた。
イラストも萌えではなく今風でもないが独特の味がある。
どちらかというと、筆者にとってはサウンドノベルの合間におまけでシミュレーションがある感じ。

感想(ゲームモード)

結構癖があるので最初は難しく感じる。
シミュレーションパートはSLGとしては慣れないシステムだが、幾つかコツがある。それを衝いていけば労せずクリアできる。
というか、敵のAIがお世辞にも賢いとはいえない。このシステム自体に敵のAIが付いていけてないような気がする。
よって、フリープレイでもそうだが、動きでは勝てないので、敵艦隊は圧倒的物量(2-3倍)でこちらに対抗する、といったシナリオが多い。
ただそれでも小型艦が数機落とされる程度で勝ててしまう。難易度はかなり低いといっていいだろう。
フリープレイのステージ6(こちらは小型艦限定で敵は大型艦のみの超ハンデ戦)くらいでようやくゲームになるくらいだ。
システム的には、戦闘中にセーブできないのが痛い。そのせいでかなり戦闘ターンが進んだ後不正落ちして最初からになってしまった。
これは砲撃ミス時のロード・セーブを繰り返すことを避けるためだという。

諸問題

筆者はVISTAでやっていたが、エピソード9の戦闘に入ってランタイムエラーやらフリーズでゲームが進まなくなった。
主に、アルテミス旗艦で武器AかBを押すとVCのランタイムエラーで処理落ちする。ほぼ100%発生するので、武器を押すことが出来ない。
アルテミスをオール待機にしてプレイしたが、ターン20~30でランズベルクでも同じパターンで処理落ちするので、VISTAではこれ以上進めることが出来ない。
後はアリアンロッド艦で特殊攻撃の発動中に敵の行動中にゲームが停止する。
これは次のパッチで改善されるらしい。

レビュースコア

打撃戦艦アルテミス 50点(/100点)

総評

シナリオパート70点、シミュレーションパート25点という感じ。
とにかく、バグが多いゲームでVISTAの人は要注意だ。
ゲーム本編がまずまず面白いだけに残念。
デバッグは機能改善のペースが早い点が救いか。
ゲーム自体は、アドベンチャーパート、特にシナリオログが素晴らしい。
キャラグラフィックも味があるが、立ち絵が多いのでもう少し背景やシーンを多くするといいと思う。
戦艦のデザインも悪くないが、小さすぎて見辛い気がする。
戦闘は、ターン制とRTSの中間みたいな感じだが、nターン目に盤上がどうなっているかといったことが分かり辛いので、戦術が立て辛い。
敵のAIも弱すぎる。最大の問題点であるバグも多いので、テスト環境やテストプレイが不足していると思う。
SLG部分を煩雑にせず、クローズドなフィールドに絞ったのは正解だと思う。
画面がごちゃごちゃせずシンプルで非常に好印象。

その他の評価点

  • 戦略パートがないことで、純粋にSLGパートでのみ戦闘を楽しめる。 戦略部分を削ったのはこの手のゲームではかなりの正解。
  • アドベンチャーパートでシナリオログを読むことによって戦闘の背景を理解し、物語として没入できる。
  • 物語と戦闘を繰り返すという明快にシンプルなシステムでテンポよくゲームが進行する。
  • SLGパートのすっきりした画面構成。

好きか嫌いかでいうとかなり好きな部類です。
ノベル+SLGというのが始めてのシステムだったが、このゲームには非常に好感を持った。

まだボリュームは少ないけど、元がいいので、このシステムを拡張すれば良ゲーになると思う。

下手に艦内を歩き回るような選択式アドベンチャーにしなかったのも大正解で、ゲームデザインの抑制が光る。
艦隊戦に人物のバストアップなどが出てこないのも○。
マイナス点としてはバグを直すのは当然としても敵が弱すぎるのでSLGとしては魅力がない。
上にも書いたが、サウンドノベルの合間におまけでSLGがある感じになっているが、こういった印象は開発者にとって本意ではないだろう。
SLG好きで艦隊戦好きな人よりも、純粋にSF好きな人にお勧めしたいタイトルだ。

その後……
VISTAエラーの後、続けられなくなったので、XPにセーブデータを移行してストーリーモードをクリアした。
最後のエピソード2話は物凄くログが長く読むのに時間がかかったが、久々に仕事以外で小説的なテキストを読んで、心沸き躍るというか、楽しめた。
青臭い哲学的な考察もあったが、悪くなかった。
個人的に思うところもあったし。
最後は予想してなかった方向に話が進んで全くどうなるか分からなかった。

キャラクターはやはり筆者はファナが一番好きだ。
あとマーヴィはあらゆる意味で最高。
とにかく夢中になってテキストを読み進めた。
それでも時間がかかったが、あっという間だった。
ひぐらしでも思ったけど、本当にテキストの力というか、フィクションの面白さとかを感じた。
サウンドも最高にシーンに合っていて、MP3が公式サイトからDLできるので、興味を持った人は良かったら聞いてみてもらいたい。
最後に、エンドクレジットにもあったが、続編にも是非期待している。

フリーモード攻略

最後にフリーモード攻略について……以下ネタばれしたくない人は見ないで下さい。

フリーモード ステージ6

難関のステージ6をクリアした。

5回くらいトライした。縛りで小型艦のみ購入可能、敵は大型艦のみ。
更に、40ターン以内に敵艦を全て落とさなければならない。 かなり厳しい条件だ。
クレジットで艦の購入が行えるので、ここで武装の換装とどの艦を購入するかが大きく影響する。
筆者がやった攻略法は以下。

  • アルテミス旗艦の武装をビッグトロンから大型投射砲MK36に変更。これはこのステージクリアの絶対条件だと思う。旗艦の変更はクレジットゼロで行える。
  • クレジットでベイリー小型艦のみ購入。武装は換装しない。初期で与えられるベイリー2艦+購入分4艦で、計6艦という戦力になる。ポイントはアルテミスの大型投射砲をいかに当てるか。これでダメ330くらいでるので、小型艦がどこまで削れるかが成否を分ける。小型艦を投射砲にすると、ダメージは出るが正面に回る手間があり、とても指定ターン以内に倒せない。そこでひたすらデフォルトの武器の荷電砲で削りを入れる。
  • あとは、アルテミスの旋回に時間がかかるので、これをオペレーションなどで時間を短縮する必要がある。筆者の場合は38ターンで攻略できたが、このステージはこのゲームで最も難しいステージの一つだろう。

フリーモード ステージ11

もはやパズルといっていいステージ11をクリアした。
条件は70ターン以内に敵殲滅で味方の艦は途中で現れるシャシー艦のみ。
但し、3方を敵に囲まれている。
ポイントは3つだ。

  • どのようなコースを辿るか
  • オペレーションを入れるポイント
  • シャシー艦が撃破されないようにする

まずアルテミス旗艦の武装をビッグトロンから大型投射砲MK36に変更しておく。
配置時は右を向いておく。
コースは左下の小型艦から攻撃していく。
このとき通常攻撃(大型荷電砲)で攻撃する。
小型艦はHPがないので通常攻撃でも1回で撃沈できる。
投射砲で攻撃するとコースが限定されて移動にロスが生じてしまう。
小型艦のあとは右に真っ直ぐ進んで中型艦を投射砲で攻撃する。
これらを1回の命令で入力し、オペレーションのパワームーブ起動に必要な30ポイントが貯まる頃に命令を終了させる。(命令が終了しないとポイントが入らない。)

パワームーブ起動は10ターンの間回頭時間が省略できる。
パワームーブが効果的に決まれば、アルテミスの担当分は70ターン以内で十分駆逐可能。
問題は右上のシャシー艦で、いきなり敵3艦に攻撃を受け続ける。
このとき完全に回頭していては振り向く前にやられてしまうので、まず半分だけ振り向いて攻撃範囲に敵を入れ、荷電砲だけで1艦倒す。
1艦倒せば攻撃力が減るので、完全に敵方向に向いてから、大型投射砲で攻撃する。

フリーモード ステージ12

というわけで、全ステージクリア。
ステージ12は大艦巨砲主義でいくもよし、爆撃しまくるもよしと、自分の好きなやり方でクリアできる。
フリーモードは、ストーリーモードより遥かに難しいというか、反則的な設定が多いが、難易度としては、難しいのは6、11。
7、8、9、10は難易度というか、やたら時間がかかる。
ストーリーモードもこのくらい反則的な設定でもよかったと思う。

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