派遣社員やフリーランスの立場で客先へのPC持込が可能かどうかについて

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今回はPC持ち込みの実態についての話題です。
SEの仕事では企業にある期間または長期間、「常駐」という形で入ってその企業のプロパー(正社員)などと一緒に仕事をするのが非常に多いわけですが、その際に自分のPCを持ち込めるのかどうかについてです。

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派遣社員の場合

まず、協力会社といっても、客先のオーダーによって

  1. どこかの会社(通常はいつもSE営業提携している企業)と一時的に派遣社員の雇用契約を結んで入る場合
  2. SES(準委任契約)で入る場合(この場合、SE営業提携している企業と、成果報酬をある割合で折半する)

この二つが筆者の場合はあるわけですが、『派遣会社社員としてどこかの派遣先会社に入る場合』は、経験上、100%PCは『持ち込み不可』です。

今はどの会社もセキュリティが徹底され、USB、PCは持ち込み不可が当たり前になってきている。
スマートフォンですら、ビルのエリアや部署によっては、センシティブな話題を扱うため、持ち込み不可になってきているところもある。
USBは『会社共用のもののみ使用可で、使用時は管理簿に記載』でOKにしているか、または最初からNGの会社も多い。

派遣社員といえど協力会社の雇用社員という立場に変わりないわけですが、なぜか協力会社のプロパーより立場が低く見られやすく、そうした面もあるためか、協力会社の社名に傷を付けるような行為を避けること、派遣先企業の管理化に入り規則に従うことが何より重視されます。

派遣社員ならば基本的にオーダーされた仕事以外は全て断ります。
逆にいうと、派遣社員にオーダーされているのはこのあたりだと筆者は考えています。

  • 派遣先色に染まる
  • 派遣元の会社から来ていてもあなたが掲げる看板は(派遣先から見ると)派遣先
  • 決まった時間内に決まった仕事をする
  • 派遣先の人を満足させる
  • 管理されることが仕事
  • 派遣先から長期契約をもらって派遣元から長期雇用を勝ち取る
  • 個性やブランドはあなたがあなたのために考えるのでなく派遣先が派遣先のために考えるもの(あなたという一個人が目立ったりアピールする必要はない)

作業効率については、派遣先社員が考えることであって、派遣社員が考えることではありません。
たとえ業務的な不合理や非効率があっても、口を出さず、派遣先の指示に従う従順な人間として派遣期間を全うすることが求められます。

フリーランスエンジニアの場合

SES契約の場合は、少し違っていてフリーランスのガチプロとして実際の営業の場にも口を出す点が異なります。
普通の会社員だと上席に指示された案件に入れと言われたら他案件の状況にもよるが、まず普通に入るだけです。
しかしフリーランスは自分でその案件に入るかどうかの決定権があり、入るとしても単価幾らで入るか、入る際の条件の提示や事前交渉などが出来る点が大きく異なる。PCについても、この事前交渉時に客先と擦り合わせで持ち込む・持ち込めないを確認したり決める。

筆者の見解では『客がSES契約してくれる=ガチプロとして認めてくれた証』なので、業務改善の提案などコンサル的な動きをするのも『あり』だと思っている。

勿論社風が合うかどうかだが、言いたいことは割とガンガン言うし、「実は構築作業のほかにも、WEBページのデザインについても少しお願いしたいんですよ」といった、オーダーされた仕事以外の要求についても、稼動が余るのであれば受けるようにしている。

ガチプロとして見られる以上、仕事への要求は厳しくなるかもしれないが、最低限の勤怠管理を除けば、作業管理も自己管理になる。
これは管理されるのが仕事ともいえる派遣社員とは大きく異なる点だ。

この辺の感覚は個人事業主で違う点なので、全ての個人事業主がこうだとは言えないけど、筆者はそう思っているというスタンスということです。
要はオーダー以外の作業や業務改善提案も含めその人を選ぶことによって居てくれる間だけでも付加価値があると思ってくれることが狙いです。そうすると次も名前でオーダーが入りやすくなり、他部署へも評判が入り「この人は実績あるしよく業務もこなしてくれた」という伝播で以前オーダーされた部署以外からも発注が入ることがあります。(会社単位でなく部署単位で営業が動いている大手会社だとこのケース。)

派遣社員で入ったなら派遣先を立て、派遣先に染まる。
フリーランスで入ったなら、自分というブランドやスキル、個性を前面に出して次回契約へのアピールにしていく。
これが大きな違いです。
そのくらい入ったときの立場・出自でやることは大きく変えているということです。

契約条件の解釈によって事前オーダーにない作業があることも

難しいのは、構築作業上必要な設計・パラメータ設定・運用手順作成などの作業内容を締結したとして、設計が出来るんならと、アプリの設計に回されるパターンがあります。

例えば、事前にアプリの設計の話は出ていないにも関わらず、計画ではハードが来る予定になっていたのにハードがいつまで経っても到着しないので、遊んでおくよりは、と開発グループの抱えている設計書を書く作業に回され、こちらも出来ないとは言えないので、開発のフォローに入り、そこで仕様が全く分からないシステムのリプレースの設計作業を書いて下さいだとか、そういったこともあり得ます。

この辺は客先とSE営業・筆者の両者が長い付き合いで割りと互いを分かっている間なら起こりえないが、余り知らない会社やSE営業が頑張って大手の仕事を取ってきたときに不可抗力で起こりやすい。

ちなみに、大手になればなるほど稼動が0.5H単位とかで業務コードを割り振りで稼動を計算しなければならず、面倒くさい勤怠のシステムになっている。
地場の中小ほど勤怠は大雑把で楽です。

PCやUSB持ち込み可能のケース

フリーランスで短期間であればPCやUSBの持ち込み許可という会社に入って仕事をしたことも何度かありますが、これには、

  1. 短期間の鉄火場なので、何よりも作業の効率が最重要視されるため、取り得る手段は何でも歓迎される。
  2. SE営業提携している企業とのパイプが太く、信頼が厚いので、そこのフリーランスという出自ということで多めに見てもらっている。
  3. 会社自体が大らかな社風で、セキュリティがどうのと細かいことに拘らない。

という3パターンくらいが考えられます。
やはり、持ち込みありというのは取引実績ありのパイプが太い会社で信頼関係があり、且つこちらもフリーランスということで取引先がそこまで神経質にならない、というケースくらいです。

持ち込み必須のケースもあり

また、『持ち込み可能』というレベルでなく、『自腹でPCを調達してから現場に入ってください』というのは、筆者の経験上は1社ですが存在しました。
その企業は大手有名SIer企業でしたが、新プロトコルの開発とテストでプロジェクトが火を噴いており鉄火場の作業でした。
PCを作業者人数分用意するような社内的な手続きすら、取るのを渋るほど酷い環境だったということです。
よって、自腹でPC持ち込みが必須といわれればまずそういう背景なのだ、と思ったほうが良いです。

筆者も、どこかの企業に協力会社で入る場合は、PC持ち込み可能かどうかは聞きますが、「PC貸与できないんで。持ち込みして下さい」と言われたらまず断ります。
貸与出来ない、つまりそういう社内手続きが取れないと言われているのと同じだからです。

ただ、貸与PCは大抵、酷く使い勝手が悪いことが多いため『持ち込みも可能ですが貸与も出来ます。』と言われた場合は、ケースバイケースですが、貸与PCでは仕事にならないと思えば、自分のPCを持ち込みすることもあります。

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