サーバーサイドエンジニアから就活生へ現場レベルで使っている仕事・英語・スキルを紹介

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筆者はIT業界15年目くらいのサーバーサイド・エンジニアですが、IT業界へ就職を希望する学生も多いと思います。
OB訪問で情報もらえる人はいいけど、そうでない人は厳しいと思います。
筆者も何の伝手もなくこの業界に入ったのでそうでした。
そこで、情報のシェアも兼ねて現場のエンジニアから見てIT業界がどうなっているかを業界を志望する学生に伝えます。

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最初に筆者の仕事の説明など

筆者は今正社員ではありません。正社員を数年前に退職して現在は個人事業のフリーランスエンジニアとして起業し、大手IT会社と提携して、SEの案件を営業してもらっている。営業が受注した案件情報をシェアしてもらって、筆者が入れそうな案件に入って、報酬をある割合で折半という形で働いています。
派遣社員ではありませんが、客先のオーダーによってプロジェクト期間だけ一時的に派遣雇用を結ぶことはあります。
エンジニアと書きましたが、具体的には筆者がやっている領域はサーバーサイド・エンジニアです。

イメージとしては以下のような感じです。
で、Aさんと筆者は客先会社Zで机並べて仕事してるけど出自に関してはこれだけの差があります
【普通の会社員Aさん】
Aさん ←正社員雇用→ Aさんの所属会社X ←案件受注→ 客先会社Z

【筆者の場合】
筆者(個人事業主) ←案件毎契約→ 提携会社Y ←Yと案件受注→ 客先会社Z

やっていることはIT企業の正社員と変わりませんが正社員のように会社に縛られず、案件も自分である程度選べるのが違います。
正社員の場合は、会社の都合や上司の指示があった仕事は基本的に断ることは出来ません。案件の情報を聞いてそれから判断するということは、会社でよほど役職が高くない限り、普通は出来ません。社員の立場で案件の仕事に入れといわれたら、粛々と従うことになります。

個人事業主には給料はありません。(実際には、雇用という概念がありません。)
案件を契約した期間の間に出勤した時間や月の稼動がお金になり、提携会社に振り込まれます。
その中から予め決められた割合で筆者と提携会社が折半する形です。
割合は明かせないが、大半は筆者の取り分になる。

会社員と違って給料じゃないので、手取りはもちろん増えます。が、社会的な信用がなくなる上、将来の保障もありません。例えば会社で役職付きになり、基本給を上げたり賞与を沢山もらったり、ということはありません。

そうしたプラス面、マイナス面もありますが、この記事では個人事業についての詳細は扱わずITに即した内容のみとします。

IT業界は儲かってる?

2000年くらいがITバブルでしたが、その後、リーマンショックや東日本大震災の余波でIT業界も冷え込んでいます。
現在は、会社リソースのクラウド化、マイナンバー、電力自由化、2020年問題などでIT業界は久々に活況を呈していて、案件受注も増えています。

5年毎のハード交換でお仕事が発生するということ

この業界の特徴として知っておいて頂きたいのは、一度システムを入れると5年は保守期間があり、この5年間は受注がなくなるということです。
というのも、ハードが老朽化したり劣化するので、どうしても5年毎くらいには入れ替えないといけなくなります。
次にその会社のシステムを更新したり入れ替えるのは、基本的に「5年後」になります。

その間、SEたちが何をしているかというと、引き続き客先に常駐してマシンの管理やプログラムの微修正、運用支援などの名目で居続ける人もいます。
但し、客先から見ると保守期間の費用は抑えたいので、「仕事にあぶれた人」は自社に戻ったり、別の客先に常駐になったりしています。

今、どんな仕事がある?

筆者の場合は、ほとんど仮想化に絡んでいる案件が多いです。元々仮想化についてほとんど知識はありませんでしたが、案件に入って勉強した形です。
「システム作り直したいけど、ハードに金出したくないから物理で1台入れて中は全部仮想化」とか「PCの統合管理サーバー入れたいんだけど、ホストは仮想化にしたい」
といった内容です。
仮想化の方法は会社毎に決まっていてHyper-VかVMWareのどちらかです。
クラウド案件も始まっていますが、案件として主流ではなくまだ様子見といったところです。

ぶっちゃけ、技術はどの程度スキルが必要?

技術がどの程度必要かどうかは、やることによります。
学生が思っているほど、企業は難しいことをやっているわけではありません。
勿論難しいことをやっている企業もありますが、IT業界でも企業の技術力はピンキリなので、一概に言うことが出来ません。
また、技術的に難しいことが出来る人は、企業全体でも一部に限られています。
企業側も、就職して直ぐの学生にいきなり難しい仕事を任せられるとも思っていません。

更に、この業界特有の話しとして、一度作っている実績のあるものをルーティンワークとして流用する(使いまわし)ケースが多いです。
「前回上手くいったから同じように作ればボトルネック(ハマる要素)はない」という発想です。
作業中に何かにハマって作業が滞ったり遅延すると計画全体の見直しを迫られるので、通常は計画を立てる段階で何かボトルネックやハマる要素はないかどうかを技術検討などを客先、受注先の間で有識者会議を行って検討します。大きい会社では計画に入る前に技術検討期間を数ヶ月以上取ることもあります。

以前完了したシステムのプロダクトがあれば、その仕組みはあるので、流用するとして予算内でどう組みましょうかという話になりやすいです。
流用する場合、最初のプロダクトの担当者が苦労しているので、特に難しくなく着手出来ます。

ITの仕事って色々あるよね。実際には何があるの?

この業界は、大きくは営業と技術に分かれています。
技術は細分化すると広範な範囲になるが、一般的には以下のような分類になります。

  • 設計・要員管理
    • システムアーキテクト
    • 設計
    • プロジェクトマネジメント
  • 開発
    • プログラミング・テスト
    • UI系(デザイン・CSS・画像加工など)
  • ハード・OS・インフラ
    • ハード系・サーバ系
    • ネットワーク系
    • データベース系
  • 運用管理
    • 運用保守・オペレータ
    • ヘルプデスク
  • その他
    • 社内SEなど

システム設計

システム全体の設計をして客に提案します。
技術スキル、案件知識、仕様知識、などプロダクトに関係する部分が求められます。
更に、ステークホルダーの見極め、関係者の折衝、ベンダコントロール、内部プロジェクトとのメンバー調整など、対人間の部分も多い難しい役職です。
通常、何年も経験を積んだベテラン社員が担当します。

マネジメント

設計とマネジメントは本来全く別の業務ですが、ITではなぜか40代から50代のSEがそれまでの担当業務からシフトして、設計とマネジメントを一緒に担当することが多いです。
基本的にはスケジュールの線を引くことと会計面、要員計画を担当します。

開発、プログラミング

言語に拠りますがJavaの案件が多いです。
WEB系は筆者は詳しくありませんがPHPなどが主流のようです。
話を聞く限り、学校でJavaをやっていた人は、いきなり開発の最前線に放り込まれる可能性が高いです。
開発はIT業界の花形であるとともに、最も過酷な仕事です。
仕様の要求をプログラムに落とし込まないといけないので、理解力や地頭の良さが必要です。
また、設計者や他の大勢の開発者と一緒に作るので、何よりコミュニケーション能力が高くないと務まりません。
大勢の中で自分のポジションを上手く把握して回していける人は向いています。

プログラムでは仕様どおりに動かせないけど期限までに動かすものを作らないといけないという局面が何度も出てくるので、問題解決力が問われます。
その人によって、裏でプログラムで何とかするといったことや、表立って交渉して仕様を変えてもらうといったこともあります。
プログラムでは問題が起きやすいため、いわゆる「デスマーチ」が起こりやすいです。

また、開発といっても、テストは必ずあります。
特にプログラムの場合はUT(単体試験)、SI(結合試験)は必ず担当するはずです。
テスト項目を地味な入力作業で何度も試さないとならず、こんな地味で退屈の仕事だとは思わなかった、と入ってから思う人もいるかもしれません。
プログラマーは花形ポジションですが、想像以上に仕事は過酷で地味だと知っておいて下さい。

インフラ、サーバーサイドエンジニア

ハード/サーバー(OS含む)・ネットワーク・データベースと大きくこの3つに分かれると思います。
一番潰しが利くのはサーバーエンジニアです。
技術的にそれほど難しくなく、一度構築に携わると、その後も保守として引き続きシステムの面倒を見ることになり、5年毎のリプレースにも主担当として携わります。
よって息の長い仕事になりやすいです。
但し、サーバーサイドは単価も安く押さえられることが多いです。
サーバーエンジニアを志すなら、WindowsサーバーとLinux/UNIXサーバーを両方扱えるのが普通と思って下さい。
Linux/UNIXコマンドを資料を見ずに打って簡単な解析作業やログを見て状況を判断するのは日常的に発生するので、コマンドを理解していないことにはインフラの作業が出来ません。

サーバーといっても、実際にはサーバーの上にあるミドル(ミドルウェア)がメインという部分はあります。
サーバーというのは飽くまで「土台」としてあるだけで、実際のシステムの重要な部分はミドルが担っています。
つまりあなたが「サーバー担当」としてプロジェクトにアサインされれば、それはつまり「ミドルの担当」としてアサインされたということです。
ミドルの代表的なものではWindows系サーバーを入れている企業ではActive Directory(AD)があります。
ADは社内組織や部署をディレクトリサービスとしてドメインコントロールするものですが、ドメインといってもDNSとは全く違います。
ADを学生時代にある程度やって理解しているという人はまずいないと思います。
Windowsサーバーを社内のコアサーバーとして使っている企業の多くではADを運用しています。

企業からするとサーバーは動いて当たり前でそれを前提にADのドメイン移行がちゃんと出来たかどうかといったことがトピックになります。
そういう環境では、サーバーの担当者は「ADを理解しているから次のプロジェクトも任せたい」「ADを理解していないから担当者を交代してもらいたい」というのが客先の判断です。
繰り返しますが、サーバーは動かせて当たり前であり、技術者として問われているのがミドル(この場合はAD)です。
サーバーエンジニアの世界はそういう所だと知っておいて下さい。

ネットワークエンジニア

筆者はネットワークエンジニア(NE)ではありませんが、NEとはよく話をするので彼らがどういう考えをしているかといったこと、彼らの仕事などについてはある程度知っています。
NEは狭く深い分野で難しいがやり甲斐はあると思います。
今のところ、技術的に余りトレンドが入れ替わらず、ネットワークは枯れた技術分野なので、サーバーサイドのようにミドルの種類やトレンドに左右されやすい環境とは違って、技術を足元から固めやすいと思います。
但し、今後はIPv6移行が入ってきたり、2025年を目処にINS回線廃止でIP網に変えたりというところは有り得えます。

NEはサーバーサイドエンジニアと一緒に作業することが多いです。
NEを志すなら、最低でもCCNPやネスペレベルの知識が必要だと思います。
CCNAで満足していてはいけません。
企業の仕事としてNEでプロジェクトに入ると分かりますが、大抵企業間で使われている「特殊なプロトコル」や企業が導入した「特殊なネットワーク・アプライアンス製品」を使っていて、これらの習熟がNEには求められます。
ある意味サーバーエンジニアのミドルと同様、NEには「特殊なプロトコル」「特殊なアプライアンス製品」への理解がそのNEの評価を決めることになるといっていいです。
ネットワーク要員としては、そうした特殊な分野の知識をつけて初めて仕事が出来ると評価される、ということは覚えておいて下さい。

データベースエンジニア

データベース系(DB)については筆者は技術的に乏しいので詳しいことは言えません。
DBでよく使われている製品OracleやDB2などのデータベース管理と、SQLスクリプト作るのが主な仕事です。
今流行のビックデータ案件では重要な担当者になル戸思います。
ただ、データベースが深いレベルまで分かる人というのは、非常に少ないです。
その分、客先単価はインフラ3職の中では一番高いのが相場です。
希少なDBエンジニアを今から志して勉強していくのはありだと筆者は思います。

運用保守、オペレーター

運用保守の担当者はシステムがあればどの会社でも必ずあります。
24時間システムを動かすのに見ている人が必要ですし、障害が起きたら一報をする人も必要です。
そのため運用は部署でも一番人が多く、マニュアルも完備されます。
有体に言うと、スキルも知識もそれほど必要とされません。
例えばPCでネットに接続してブラウザでWEBが見れればいい、という程度でも募集している会社は沢山あります。
就職という面では、給与は安いですがスキルを問われないため入社しやすいということはあると思います。
「今は技術やスキルがないが取り敢えずIT業界に入りたい」という人にはお勧めの職種です。
この場合、上記に書いたようにPCでネットに繋げられること、ブラウザでWEBが見られること、キーボードをほぼブラインドタッチ出来ること、が最低条件と思われます。
また、自己学習でプログラム言語を勉強していたり、エクセルを家で使っていたり、大学でサーバー構築を勉強していたり、といった学習意欲があれば尚良いと思います。

但し、オペレーターを志望するに当たり、事前に知っておくべきこともあります。
まず、オペレーターには技術やスキルが求められない分、作業も単純、単調なものになります。
作業手順はマニュアルに従って画面がOKかNGかを見るといったことが大半です。
SEのようにログをサーバーから取ってきて自分で解析して結果を客先に提出、といった作業はオペレーターでは行いません。オペレーターというのは基本は決まった作業を決まった手順で行うことが求められます。イレギュラーな作業は、システムを構築して知り尽くしているSEが担当します。

このようにオペレーターで就職すると、作業としてはコンビニのレジ担当と同じくらい簡単で味気ないものとなります。
例えば、プログラマーを志したのに運用要員に回され、こんなはずじゃなかったと辞めていく人もいます。
また、オペレーターは夜間シフト勤務がある会社も多く、夜間業務が週に何日かはあり、昼夜逆転生活になりやすく生活が不規則になり、体調不良を訴える人もいます。

オペレーターの職場では、夜間業務も含めハードのため、女性も少なく空気が澱んでいることが経験上多いです。
スキルを問われることがない反面、自分が「意識高い系」だとしても、周りにそれを求めるのは難しいです。
SEは常に技術研鑽していないと生きて行けないので、技術に関しては貪欲な人が多いですが、オペレーターは必ずしもそうではありません。(勿論例外の企業はあります。)

夜間を含む不規則な勤務体系の中で、一つのオペミス、ヒューマンエラーで重大な障害が起きてニュースの一面を飾る、という緊張感と隣り合わせになるのがオペレーターです。

配属

こういう各ポジションの仕事のどれに配属になるかは、組織や会社に入ってみないと分かりません。
大枠では、適正から判断されある程度は希望が通ると思いますが、そこから先は会社の要員や案件の事情になってきます。

iosやAndroidのアプリ開発はあるの?

アプリ開発としては案件としてはあると思いますが詳しいことは分かりません。
アプリ案件はほとんど都市圏(東京近郊)に集中しているのは確かです。
地方ではアプリ開発業務は案件がありません。
こうした開発をやりたいなら東京近郊で探すのがいいと思います。

IT業界に入るのはお勧めできる?

エンジニアを仕事にするとスキルや技術は確実に付きます。但し、相応に犠牲にしなければいけないことが多いため、一概にお奨めですということは出来ません。

「風通しのよい環境」「自由闊達な雰囲気」「先端技術でシステム開発」というフレーズはごく一部の超大手企業のみに当てはまります。
新入社員の多くは中小企業に入ったら更にどこかの会社に出向になると思います。これは大手企業でも避けられません。
大手企業から客先プロジェクトに配属され、一年中客先で作業、というのはITでは良くある話です。
そういう環境では会社への帰属意識を持ちにくい所があります。

技術は実績のあるレガシーなものに流れやすく、前の担当者が作ったものを参考に同じように作ったり、縦割り業務が多い中で他の担当者が何をしているかも分からないことが多いです。

業種の特性上「原因不明のエラー」「マニュアルどおりに作っても動かない」といったことが頻繁に発生します。
その度に心労を覚えていたらとても気力が持ちません。
トライアンドエラーを嬉々として出来る人、「新しいことを覚えることが好き」「壊して作ってすることが大好き」という人ほどITには向いていると思います。

また、マシンやシステム相手だけでなく、客先や内部メンバーとのコミュニケーション、調整が非常に多いです。
これは業界のイメージとは違いますが、実はSEやプログラマーは人間相手の仕事です。
よって、コミュニケーション能力がないと辛いという面があります。

実際にはコミュ力が低い人やそもそも他人と意思疎通する気のない人すら沢山います。
そうした人を相手に共同作業したり情報を聞いたりしないといけないのがエンジニアです。
作業や調整の難しさから来る体力的負荷、心労、ストレスが多く、プロジェクト半ばで倒れる人や、うつになる人は実際に多いと思います。

プロジェクトを離任する人、会社を退職する人も多いため、会社やプロジェクトへの人の出入りが多く、円滑な人間関係を築き難いといったIT業界特有の難しさがあります。

未経験者だけど入社できる?

基本的に人手は不足していて、未経験者でも、運用オペレーターや作業補助などで人間の頭や手が必要なので、基礎的なことが出来れば十分に就職可能です。
最低限としては上に書いたように、

  • PCでネット環境に繋げられること
  • ブラウザでWEBが見られること
  • キーボードをほぼブラインドタッチ出来ること

尚可条件としては、

  • 自宅や学校でプログラム言語を勉強していた
  • エクセルの使い方が分かる
  • PCを自作していたり、大学などでサーバー構築を勉強していた

他には、PCやネット接続に興味がない場合、先々が辛いと思うため、興味もあった方が良いと思います。

PCを自作したり、言語の知識があったほうがいいのは間違いありませんが、会社や入るポジションによって何をするか分からないため、自分の知識やスキルが仕事と100%合うということはまずありません。
例えば、学生のときにC言語をやっていたとしても、入った会社では.netで開発しているというのは有り得ます。
そのため、会社に入ってから自分の担当分野の知識をどのくらい勉強出来るかがIT業界では求められます。

資格はあったほうがいい?

筆者の考えとしては就職と会社で行う作業は別物です。
資格は理解を示す尺度としては見れますが、実際に作業を出来るかどうかというのは経験でしかありません。
よって資格は就活テクニック、アピール材料のため、あった方がいいのは間違いありません。
ただ実務としては資格があるから・ないからで担当者になったり作業を行ったりすることは会社ではありません。
会社で資格が関係あるケースは、昇進の条件として情報処理技術者試験などの合格者としている企業もあるため、昇進を考えるなら取った方が良いと思います。

この業界では資格よりも、「どういうシステムを・どの立場で・何年やったか」の経験のほうがずっと重要です。
客先から見た場合、「あの担当者に話して解決するかどうか」が問われています。その際、資格を持っているかどうかということが重要になることは普通はありません。

入社前に勉強しておいた方がいいことは?

表計算ソフトのエクセル(Microsoft Excel)が必須知識です。
入社すると、書類作りや提出物、成果物の作成は大半をエクセルで作るためエクセルが使えないと書類が作れません。
エクセルについては、入力、表組、グラフ化、保存、共用のやり方などが分かるレベルなら良いと思います。
関数やマクロ知識はそれほど問われません。
むしろ、VBAやマクロに関してはエラーが出ても修正に稼動をかけたくないため、通常は企業では忌避されます。
自分でエクセルの資料を作る際も、VBAやマクロは使わないようにしましょう。

また、自動車運転免許もあった方がいいでしょう。就職を考えるなら通常は免許を取得すると思いますが、その理由以外としては、IT担当者として客先に行く際に車で移動することも多いです。都市部では電車やタクシーで移動しますが、郊外ではどちらかというと車で長距離を運転して移動することが多いです。
例えば僻地にあるNOC(IT事業所のあるセンター)に移動する場合、車で移動するケースが多いです。
インフラ3職では、センターのある拠点で同じ建物でずっと担当者として作業するか、または短期の案件を繰り返して色々な客先を移動し続けるかの2極に分かれやすく、後者の業態だと車の運転が不可欠になります。

三つ目に必要なのは人生経験です。とにかくいろんな人を相手にプロジェクトを回していく必要があるため、人間としての総合力が試されます。そういう意味では、人生経験が沢山あったほうがいいです。
学生の時に出来るだけ男女問わず大勢の人と接し、色々なタイプの人の様々な考えを知り、馬鹿な事をしたり多少無茶や羽目を外しておくのもいいです。
「学生だから」と大目に見てもらえるのは学生の時だけです。
社会に出ると誰からも社会人として相応しい行動を求められます。

英語力は必要になる?

英語は出来なくても問題はないという企業が大半です。
まず、ネイティブの外人と作業する可能性が低いです。
また、仮に作業するとしても、通常は外人の方が日本語を話せます。
オフショアや海外発注のケースも、現地担当者が日本語で対応してくれるのが普通です。

英語でないとコミュニケーションが取れないというケースも稀にあるかもしれませんが、その際も英語の分かる担当者を会社が付けてくれます。
よって、こちらが「英語が分かりませんが業務で通用するのでしょうか?」という問題を考える必要はありません。
それを解決するのはあなたでなく会社の仕事です。

派遣法改正の影響はあるの?

派遣法の影響で、これまで零細や実態なしのIT技術者派遣事業が、改正後は要件が厳しくなり、簡単に参入出来なくなりました。
派遣社員メインで他に事業がない企業は営業ルートを失って、技術者もその余波で仕事がなくなるといったことも今後は有り得ます。
技術があって引き合いが客先から沢山もらえる人は自分で会社を立ち上げたり、中途登用されて問題ないと思いますが、技術がなかったり、営業ルートを自分で持っていない人は今後は厳しい印象です。

IT技術者の社会的地位

インフラとしてITが不可欠になっている現在でも、IT技術者というのは社会的にリスペクトされることは少ないと覚えておいて下さい。
客先に入って作業していても「工事に来ている業者」くらいにしか見られていません。

客先によって入場ルール、スマホを使っていい場所・駄目な場所、PCの持込が可能・不可などこと細かくルールが分かれており、ルール違反をすると叱責されるのはまだいい方で酷い場合は自分や会社自体が出禁になることも有り得ます。

出禁になると上司や社内での評価を著しく落としてしまいます。
場合によってはそのまま退職まで追い込まれてしまうこともないとは言えません。

女性の就職先としてのSE

女性のSEは人に拠りますが男性よりも有利に働くことがあると思います。
ITの現場には中年男性が多く、若い女性というのは希少で注目を集めやすく、興味をもたれるため、最初のハードルである人間関係を作りやすい面があります。
SEというのは、縦割り業務の中で、色んな人から情報を集めないといけない職業です。
「Xの仕様はAさんが詳しい」「Yシステムに繋げるにはBさんがいないと出来ない」
そういうことがSEでは頻繁に起こります。
そのため、情報収集力(コミュ力)というのは非常に重要視され、女性の場合は特に情報源と繋がりやすいため、有利に働きます。

また、女性の場合は、容姿という部分はありますが居るだけで空気を和やかにすることがあるため能力が高くなくてもそういった面で重用されやすいです。

但し女性が全て当てはまるというわけではなく、「男社会に平然と入っていける人」「幅広く人間関係を築ける人」「嫌味にならない程度に適当にあしらえる人」といった人でないと異性の有利を生かせないかもしれません。

本稿の終わりに

職業としてのエンジニアがどういったものか参考になれば幸いです。

The following two tabs change content below.
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