HUNTER✖️HUNTER グリードアイランド編考察(ドッジ✖️ヒソカ✖️バンジーガム)

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漫画「HUNTER✖️HUNTER」が好きが高じて、「あのシーンはこういう結果に終わったけど、果たして登場人物は何を考えていたのか」「もし別の選択になったらどうなっていたか」というifが好きでよく考察している。特にHUNTER✖️HUNTERには、というか冨樫という作家にはあえて描写せず行間を想像/創造に委ねるというところがあるので、なお更そういった楽しみ方に向いている。
今回はグリードアイランドでのドッジボール対決などについて考察する。
(本文内に漫画「HUNTER✖️HUNTER」のネタバレがあります。)

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前提知識・背景

グリードアイランド(G.I.)はHUNTER✖️HUNTER 世界ではジョイステーションという旧世代のゲーム機のゲームだが、60億近くの値段がする途方もない高値のソフトである。中身は普通のゲームではなく、MMOのように多人数同時接続プレイが可能といわれているが、プレイヤーはゲーム機の中に吸い込まれており、ゲームから現実に戻るのも並大抵のことではないと言われている非常に危険なゲームで、そういったことからハンター専用ゲームといわれている。

主人公のゴンたちはゴンの父親ジンの手がかりを求めてそのソフトの落札に挑むが、結局ハンターとして億万長者の好事家に雇われる形でゲームに入ることになる。
ゴンたちはそこで”師匠の師匠”のビスケに師事して念能力を高める修行をしたり、ゲームのメインであるカード集めをしてゲームクリアを目指すことになる。

その過程でゴンたちは戦闘狂のマジシャン、ヒソカに思わぬ再会をする。ゴンとヒソカはハンター試験4次試験である因縁があり、それは天空闘技場でリベンジを果たしたものの、ヒソカからゴンは一方的に「青い果実」として付け狙われていた。将来の成長を待って抹殺することをヒソカは楽しみにしていた。

ゴンはヒソカに遭おうと思ったわけではなく、ヒソカが別名でゲームに登録した人名、クロロ・ルシルフルに遭うためだった。クロロは同じくハンター試験でゴンと知り合ったクラピカの仇敵で、クロロがゲームに何しに入ったのかを問い質すためだった。

が、クロロは実際にはヒソカがゲームに別名で登録した名前だった。ヒソカはある目的でクロロ率いる幻影旅団と邂逅を果たすため彼らが接触してくるであろうクロロの名前を使ってゲームに入ったのだ。幻影旅団は興味本位でゲームを強奪しプレイしていたが、クロロにかけられた念の解除を目指してヒソカと接触を図る。

クロロへの接触が出来なかったが、ゴンたちのチームでは、ゲームのレアカードゲットのため強い仲間が必要で、人数は15人でないとそのゲームには挑めなかった。
ヒソカは結局、ゴンチームの勧誘を受けて一時的に仲間に加わることになる。

最終的に、レアカードゲットのためのチームはゴン、キルア、ビスケ、ゴレイヌ、ヒソカ、ツェズゲラチーム4名、それに残りは現実に戻りたくても戻れない力の劣るプレイヤーを数合わせのためだけにパーティーに入れて15名を揃えることが出来た。

メンバー一行は、島の灯台を改良した要塞へ向かい、レイザーと14人の悪魔のボスであるレイザーに挑むことになる。
レイザーが提案してきたのは意外にも8人ずつで行うドッジボール対決だった。

HUNTER×HUNTER G.I.ドッジボール編 登場人物

ゴン・フリークス クジラ島出身の少年。ハンター試験を最年少で受験し、キルア・クラピカ・レオリオ達と出会う。ハンターである父親を探す旅をしている。キルア、ビスケと共にグリードアイランド攻略に挑む。
キルア・ゾルディック 暗殺一家のエリートの少年。家業が嫌になり家出。やりたいことを見つけるためゴンと旅を続ける。ゴン、ビスケと共にグリードアイランド攻略に挑む。
ヒソカ=モロウ 凄腕のマジシャンで戦闘狂。幼少期から素質のある子供に目を付け、殺し甲斐のある使い手に成長したら殺すというクレイジーなポリシーを持つ。ゴンやキルアもそのターゲット「青い果実」として目を付けられてしまう。
ビスケット=クルーガー ビスケット・クルーガー。通称ビスケ。可愛らしい少女の姿をしているがそれは偽りの姿で、齢50を超えるベテランハンター。本体は筋骨隆々とした女武人。心源流の師範でゴンたちの師匠の師匠に当たる。G.I.にはゲーム内で得られる宝石ブループラネットを目的に参加したが、ゴンたちと会い、念の修行を付ける。
ゴレイヌ バッテラのハンター募集に応募してゲームに参加。念獣を2体出せる。シングルプレイ中心だが、カードを独力で集め、また、一坪の海岸線の仕様にいち早く気づき感想を漏らすなど頭も切れる。ゲーム終盤でツェズゲラやゴンチームに協力してクリアを目指す。
ツェズゲラ バッテラのハンター募集に応募してきたハンターの実力を見極める。ゲームにはかなり前から入っており、クリア目前までカードを集めている。10年以上前から同じチームメンバー4名で行動。マネーハンターともいわれ金でしか動かないが、結果としてシングルハンターの称号を得ている。慎重居士で勝算の高い勝負しか行わない。
レイザー G.I.ゲームマスターの一人で放出系のシステムを担当。島の不法侵入者への対処も行っている。死刑囚を雇いゲームに参加させているが、本人も殺人犯の死刑囚。
ゲンスルー 5年以上前から大人数でゲームの攻略をしている古参プレイヤーだが正体は爆弾魔”ボマー”。ゲーム内で大量殺人をしてカードをゲットする事に成功しゲームクリアに近付く。(なおゲームが発売されたのは10年前らしい。)

G.I.が現実であることに気付かなかったビスケ

ビスケはかなり昔から念の修行をしていて、かつての弟子が師匠をやるほど年季を重ねているが、G.I.が『現実』であることにはゴンやキルア同様気付いていなかった。
ゴンはレイザーの仲間(部下)である海賊のボポボが内輪揉めで殺されたことに強い憤りを覚え、レイザーに「仲間だったのになぜ殺した」と詰る。
しかし、ツェズゲラから認識違いを諭される。

  • レイザーはNPCではなく実在する人間
  • レイザーはゲームマスター
  • ボポボは恐らく死刑囚でレイザーに雇われている(プロハンターが死刑囚を雇うことはままある)
  • ボポボは命令違反どころか脱走の扇動までしたので極刑は当然(むしろ見逃すと雇用側が罰を受けるケース)

それ等が意味するのはつまりG.I.はゲームではなく現実世界ということだ。
ヒソカがいう。「現実だよ。ここは」
念修行の浅いゴンたちは当然驚くが、ビスケも疑いすらしなかったと言っている。

ここで、思い出されるのは幻影旅団のシャルナークがG.I.に関してゲームでの検証を通じて、G.I.は現実世界であり、現実世界の物理法則や念の法則に基づいているといっていたことだ。

ゲームに入るのにゲーム機に手をかざして4大行の一つ「練」をするだけで精神と肉体を分離させゲームに入るという仕様が、命を賭けているにしては簡単すぎるというものだった。その程度であれば、肉体をどこか別の場所に強制的に移動させるのが関の山とシャルナークはいう。

また、島の人間たち(NPC)は念で作った人形、島の建物は具現化の念で作った建物と考えればいい。ゲームで得られるカードをコルトピの念で複製してもゲイン(実体化)出来なかった。それはカードが念で作ったものだから『実体化(ゲイン)という念能力』まではコピーできないからである。
ゆえにG.I.とは仮想世界のゲームではなく「練」をした人間をどこかに移動させるためだけの装置。
G.I.は現実世界のどこかにある。
そしてそれはヨークシンの真東にある島だと考察をする。

幻影旅団が行ったような特殊な検証はビスケの立場では難しいが、「練」をするだけで精神をもゲームに引きずり込めるかどうか、というのはプロハンターなら容易に想像が付きそうなものだろう。
しかしビスケは言われるまで気が付いていなかった。

ビスケは戦闘に関しては超一流であり戦闘考察力(戦闘中に行う分析、考察)についても非常に高いが、戦闘以外ではこうした分析は得意ではないのかもしれない。
ヒソカの嘘を勘だけで見破ったように、本来は直感を信じて動くタイプであるとも考えられる。ゴンへのアドバイスにも、念の必殺技についても、そうした本人の直感は非常に重要、などといっている。

ドッジボールで硬を使わないヒソカ、実はわざとだった?

ドッジボール対決でレイザーと14人の悪魔の圧倒的なパワーによりゴンチームは成すすべなく次々とリタイアに追い込まれる。
ツェズゲラ、ゴレイヌはダメージを受け負傷。
ゴンは場外へ弾き飛ばされて外野行きになり、内野はキルア、ビスケ、ヒソカとなる。

レイザーは3人に対してシュートボールを投げる。キルアを狙ったと思わせたがそれはフェイクで球は一列に並んだビスケ、ヒソカを倒す軌道に曲がる。
ビスケはギリギリで回避するがボールは服に当たり被弾。
ヒソカはよけるがボールを受けた14人の悪魔の外野から至近距離で直撃を受ける。
ヒソカはバンジーガムを発動。衝撃で後ろに後退しながらもボールをキャッチする。

「外野を経由したボールは破壊力が激減する。硬じゃなくても指2本で済んだ」と余裕の発言をするヒソカ。

硬というのは念の「纏」「絶」「練」「凝」「発」の応用技であり、体から出るオーラを一箇所に集めてその部位だけ増強すること。
硬でオーラを極度に拳に集中すれば、拳がオーラ100、他の部位はオーラ0、という状態になる。

つまりヒソカが硬をしてボールを受ければ手のダメージはなくて済んだことになる。そして被弾直前でもバンジーガムを発動出来たヒソカであれば、硬を行う事も難なく出来ただろう。

しかし、硬でオーラを手に一極集中すると他の部位が極端に弱くなり、ゴンが被弾した時のように足のオーラが薄くなり踏ん張りが利かず体がエリア外に弾かれてしまう可能性がある。
また、例えエリア内に留まったとしても、ボールは遥か彼方に弾かれ、結果的にヒソカはアウトになり、球はまたレイザーが持ち敵の攻撃は終わらない。

バンジーガムなら、手にダメージを受けるかもしれないが、ボールを能力で包んで手に吸着させ内野キャッチに出来る。そして敵のターンが終わり、こちらが反撃出来る。

そこまで読み切ってヒソカはあえて硬をせずバンジーガムで受けたのではないか。
そしてそれをしても無事で済むと予想したのは外野経由のボールだったからではないか。心理戦、駆け引きにも卓越しているヒソカならそこまで読んだ上での行動だとしても不思議ではない。

そしてドッジボール勝負も、ゴン、キルアの活躍があったとはいえ、最終的にレイザーをエリア外に押し出したのはヒソカのバンジーガムでのレシーブだった。それを引き出したのはゴンの完璧に負かして勝つというクレイジーな発言だったが、それを受けてわざわざ捕らなくてもいいボールを打ち返し、完璧に負かして勝つ。ヒソカの矜持である。

ゲンスルーがボマーだと知っていてトレードをしたツェズゲラ

G.I.に参加していたプレイヤーが大量死亡する事件があったが、それは爆弾魔ゲンスルーたちの仕業だった。仲間のプレイヤー全員を裏切りカードと引き換えに命を助けると持ち掛け、大量殺人をしてカードを強奪したのだ。

その後、ゲーム終盤でゲンスルーとツェズゲラはカードトレードをする。しかし、その場でゲンスルーは正体を現し税務長の篭手とリスキーダイスのコンボでツェズゲラたちのカードを強奪し逃走。
ツェズゲラチームは追おうとするがツェズゲラに止められる。

「なぜだよ!」
「ゲンスルーはボマーだ。以前プレイヤーが同時期に大量死したことがあっただろう。ゲンスルーはそいつ等の仲間だったはずなんだ。あの大量死で確信した。ゲンスルーはボマー。完全な武闘派。真っ向から戦うのは得策ではない。」

ツェズゲラは冷静にゲンスルーの性格と実力を読み切り、真っ向勝負では歯が立たないが、ゲンスルーたちもまだカードナンバー2を集めていない事からこちらが有利と分析する。

しかし、ゲンスルーたちがボマーだということを仲間にもあえて言っていなかったのが気になる。ゲンスルーの能力はキーワードをいって体に触れることでセットの条件が整う。つまり事前情報がなく接近すればまず回避できず極めて危険な相手なのだ。
交渉ではツェズゲラはゲンスルーとカード交換できる位置まで近付いている。仲間は遠巻きで見ている。ツェズゲラは少なくとも非常に危険な状態だった。

そしてほぼボマーだと確信しているゲンスルー相手にもトレードを受けて会うことにしていた。しかも仲間にも事前にボマーかもしれないという情報を与えていない。
慎重なツェズゲラにしては非常に解せないという行動だ。

事実この後、ツェズゲラたちはゲンスルーチームとの持久戦になるが、移動カードがなくなったらゲーム外に逃げている。そこで武装兵を用意し撃退する気だったのだ。つまりツェズゲラたち自身、直接戦闘は避けている。にも関わらず、トレードの時は余り警戒していない。

これはツェズゲラ自身、ボマーという確信があっても裏付けとなる情報がなかったので、仲間にも黙っていたのかもしれない。しかしカードの強奪されたことで、なりふり構わぬやり方でカードを奪いに来る奴ということが分かり、ボマーと結論付けたのかもしれない。

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