Windows10OSアップグレード関連と業界ウラ事情

7月29日で終わるWindows 10無償更新、期間延長は絶対に『ない』 。日本マイクロソフトが明言 – Engadget 日本版

Windows10の無償アップグレードが7月29日までと明言された。
これ以降はアップグレードしたくても有償となる。
ダウンロードを29日までにしておいて30日以降にActivateする行為も不可能となる。


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自宅の環境など

自宅の事情だが、以下で書いている通りVAIO Pro 13のWin7SP1を使っている。

【2016年版】PC・スマホ・手帳・・・個人事業主のシステムエンジニアが使っているツールを紹介 – Digital Analyzer Zero

「ブラウザでIE以外(クロームなど)を使っていてクラッシュした」等ブログでそういった話題をたまに見るが、クロームは基本不安定なブラウザで直ぐクラッシュするので、筆者は出た当初から全く使っていない。開発がGoogleといえど、未だにクラッシュが頻発しているのであればその程度の力の入れ具合ということだ。

IEの亜種も色々使ったが、基本はIEのエンジンを使ってレンダリングしているので、亜種を使っても結局は同じ。
IEもそれほどいいブラウザとは思わないが、Windowsを使うならOSとの親和性が最も高いブラウザなので、下手に色々使いまわしてPCをおかしくするより最初からIEだけを使っておけばいいと思っている。

Firefoxはアドオン使いこなせば便利かもしれないが、覚えるのがそもそも面倒くさい。Firefoxもクラッシュこそ少ないが、年々重く遅くなってきていて、個人で使う分には耐えられない。企業からの仕事でFirefox使って云々という案件は存在しないので詳しくなる必要も全く感じない。Firefox推しているのはIBM陣営だけだが、IBMも客商売なので、そうなると日本のほとんどの企業はIEを使っている。
よってIBMも社内ではFirefox使ってても、客対応ではIEを使わざるを得ない。
IBMの環境で仕事するとIEとFirefox二つとも使うことを要求されるので、面倒極まりなかった。最近はブラウザポリシーは変更されたのだろうか。

所有PCについて、もう1台はVaio Xだがこれは休眠機なので立ち上げることはまずない。
うちにあるPCはこの2台だけで筆者以外の家人は使っていない。

筆者のPC用途はブログ、動画や大学ストリーミング授業視聴、OneNoteでの私生活管理が主な用途なので、OSを変えることの影響は少ない。
PCでのゲームは完全に辞めた。

プリンタなどの周辺機器も全くない。印刷する場合はネットプリントか、PDF化したファイルをUSBに入れてコンビニのマルチプリンターで印刷している。

PCはWin10でも支障はないのだが、Win10の操作を覚えるのが面倒なので、このPCは買い換えるまでWin10にアップグレードしないつもり。
次にPCを買い換える時にWin10プリインストールのPCを買うと思う。

今のところ、VAIO ProのWindowsUpdateはオフにしているので、たまに右下にアップグレードを要求する窓が開くくらいで何の問題もない。ウィルス感染することはまずないが、感染してもOS初期化でいいじゃない、くらいの気持ちだ。ネットワーク的にもWinnyなど共有ソフトも使っていないし、自宅は筆者のPC以外は存在しないので影響はない。

筆者にとってもっとも重要なソフトであるOneNoteは、クラウドにデータを持っているので、OS入れ替えでOfficeの再インストールをしても、きちんとアンインストさえしていればデータを引っ張ってくることは確認済み。重要なファイルやデータは基本OneNoteに引っ付けておけばいい。

企業のWindows対応

企業だと大変だと思う。今のところ、Win10対応関連の仕事は聞いていないが、実際には企業は裏でかなりこれ関連に稼動を使っていると思われる。
企業内部でも各社員が勝手にWin10にする人も出るから大変そうと思われるかもしれないが、ITにセンシティブな企業や、ある程度の規模の企業では、企業内のPCをActiveDirectoryでドメイン参加させてWSUS(Windows Server Update Services)でアップグレードをシステム管理者によりコントロールさせているから、基本的に勝手にアップグレード、という事態はそういった企業では起きないように管理されている。

よほどの零細でない限り、筆者が知っているほとんどの企業はActiveDirectory(社内ドメイン)・DHCP(IP自動取得)・WSUS(アップグレード管理)は使っている。
仮想ホストはとっくに導入していると思われるかも知れないが、仮想環境に関しては環境構築や導入はそれほど敷居は高くないにも関わらず、企業側の動きは重く、今のところ大手企業・組織くらいしか使っていない印象。

後社員用のPCはほぼ100%といっていいほどWindowsです。
Linuxを使っているのは基幹サーバとかそのくらいでクライアントに使っている企業は見たことがない。(SEが構築用に使うのは除く)

企業PCでOSが変わるというのは一大事なので、そう簡単には変えられない。
例えば大手電力企業など、IE(ブラウザ)のバージョンは未だにIE8を使っている。これは、IEのバージョンを上げると、社内WEBシステムが一部動かなくなるなどの理由のようだ。それで、IEのバージョン一つ上げられない。
もちろんクロームやFirefoxは使えない。
そうなるとOSのバージョンも迂闊には上げられなくなる。

OSを変えると社内で導入しているソフト・ツール類の動作、周辺機器とOSのドライバの動作、社内システム(WEBやJava)の動作、文書のマクロの動作に至るまで、全て確認しなくてはならない。
例えばあるKB(MSのアップデートプログラム)を当てると動かないとか、その逆もある。こういうことを一つ一つ拾っていくと莫大な時間と労力、コストがかかるが、それを行っているのは数少ないシステム管理部門であり、人間が足りないのでITに強い他社にアウトソースして人間を常駐させたり、筆者たちのような個人事業のSEを雇ってそういう作業に当たらせたりする。

企業側の業務部門の要求も大抵滅茶苦茶で、例えばOSを3種類入れて各OSの起動時間が3秒以内という仕様要求をされた場合もある。
それで少ない人員で何とかやっている状況なので、とてもOSのメジャーバージョンが変わるという大規模な変更に直ぐには対応出来ない。

しかし、今のところ、Win10に関する案件の話は聞いていない。
何とも奇妙である。
この無償タイムリミットの話を受けて、企業側も動き出すのか?
あるいは、新しくWin10プリセットPCを購入して費用を安くするのか?

Win10プリセットPCであれば、企業内のPCを一つ一つアップグレードしていく作業は必要ない。品質も一定になる。
だがプリセットPCを導入するにしても、社内ソフトのインストールや設定などがあり、一台一台やっていくのはかなり大変だ。
これは物理PCの場合の話だが、もし企業用PCが仮想ホストPCであれば、話は簡単だ。
数台の用途別・パターン別のマスターPCにソフトをインストールし、sysprep(WindowsPC複製のためにマイクロソフトが提供しているツール)でSID(Security Identifier。セキュリティ識別子とも呼ばれる)をクリアしていく。
SIDはコンピュータごとにユニークな値で、WindowsOSにしか存在しない。これが被っていると色々支障が出るので、sysprepでクリアしていく。

IPアドレスなどは重複しても直ぐに変更できるしネットワーク上でバッティングしていてもDHCPサーバから見ると
簡単に分かるが、SIDが重複していると深刻な影響が出ることが多い。なので大量展開する元のマスター環境のWindowsPCでは必ずsysprepする。
しかし、マスターPCを作りさえすれば、後はコピーで作れるので、簡単に大量導入することが出来る。

7月後半までに企業側がどう動くのか、筆者も営業担当会社に少し聞き取りが必要な状況になってきた。
もし案件があれば今年中盤以降はWindows導入関連の楽な作業に入れるからだ。
このように、いつでも自由に仕事に出入り出来る個人事業主SEは、IT業界の動向にある程度敏感にならざるを得ない。業界というより、どちらかというとローカルな、取引の関係のある企業の動向中心になるが。

会社だと営業と上席がそういう会話をして部署の社員や担当者をどういう配置につかせるかを検討して、社員からは希望は言えるかもしれないが、自分の一存でどの案件に入りたいといってまかり通ることはまずない。
社員というのは企業が利益を出すために使いたいために雇われているからだ。
しかし個人事業は安定収入がない代わりに個人事業でやれるスキルと営業ルートさえ確保できれば、ある程度案件を自由に泳げる。これが合う人も合わない人もいるだろうけど、厭世観の強い筆者のような人間には有難いシステムである。

会社というのは誰かが定めた「俺ルール」で動いている組織

話は逸れるけど、会社員であることを誤解している人がかなり多いと思う。

会社というのは誰かが作った「俺ルール」で動いている組織であって、自分の都合で動いているわけではない。筆者も、会社員の時に上司に「自分のやりたい案件はこれとこれとこれです。このどれかの案件を探して入れるように調整お願いします」などと言ったのだが、「会社はお前の都合で動いているわけじゃない」と一蹴された。
筆者はそれを聞いて「ああそれもそうだな」と思ったということがあった。

会社から見ると自分という人間はSIerに入れて高いマージンを取るための頭数で、客単価が高く長期的に常駐出来る客企業に入れる人間の一人でしかない。
構築案件で入ったSEは、ハード保守が5年あるので、その間も引き続き、念のため保守要員として常駐出来ることが多い。
筆者がやっていたのはハードというよりOS構築とM/W(ミドルウェア)設定、構築中心だが、企業側もコアのM/Wが分かる人間がいたほうが安心ということもあり、構築後もSEが複数人引き続き長期間常駐するということは、この業界では普通にある。

筆者は筆者で、ITの分野でも今の担当仕事と別にやりたい方向性があったので上司に面談してまで直訴したが企業から見ると営業の稼動を使って今より低い単価のあるかどうかも分からない仕事を探す理由が全くない。
今いる現場を死守しろ。それだけだ。

会社というのは設立者や代表者、上席の人間たちが自分のいいように、自分の思うように組織や部下を使うために作ったルールで動いている。
朝8時から始業の企業もあれば、10時出社の企業もあるし、毎朝朝礼・ラジオ体操・スピーチ・社内会議する企業もあれば、朝席に付いたら朝礼等一切なしで自分のペースで仕事に入る、という企業もある。
毎朝タイムカードを押すだけの企業もあれば、毎週の見積もりと実働で月に計8回稼動提出させる企業もある。

ラジオ体操しようがしまいが、そんなことは業務には全く関係なく、何が正しいかといった概念すらなく、ただ誰かが作った「俺ルール」で社員が動いているだけなのだが、社内ルールとして規定されたり慣習化されている以上、一般社員は従わざるを得ない。
こうした意味不明の業務とは最早無関係の俺ルールが会社内には蔓延っていて、業務上必要なルールと混交している。
そうした不条理ともいえる混交状況に対して、社員は不満を抱きやすい。

会社というのは、全て誰かが定めた「俺ルール」で動いているだけで、社員が正しいと思うルールで動いているわけでは全くない。
そこを理解して会社に「参画=入社」しないと、入って直ぐ不条理ばかり目に付き、不満を溜めて辞める、ということになる。

本当に自分が納得出来る俺ルールで動きたいなら、起業するしかないが、普通の人はそれだけの理由で起業に至るまで動くのは難しいだろう。
筆者も個人事業を始めたのは何かをやりたくて始めたわけではなく、単に組織や硬直化した人間関係に縛られることなく、且つ営業ルートを得て動ける働き方が欲しかっただけだが、色んな企業に出入りして環境の違いを楽しめる今の生活も、それほど嫌いではない。

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