ブログの戦略塾[第2回]レビュー記事のパターンや傾向について考える

ブログについて考えていくテーマの2回目となる。
2回目は記事のジャンルとしてのレビューについてを取り上げる。
今回は、記事の書き方について、レビュー記事のパターンや傾向にどのようなものがあるか、メリット・デメリットはどんなものかを考えていく。

第一回目の記事はこちら
ブログの戦略塾[第1回]検索結果1ページ目を取っていく戦略を考える

記事のジャンルとしてのレビューについて

ブログを始める人、既に記事を書いている人がぶつかるのは、何をテーマにするかだろう。
ブログを作るときもそうだし、記事を50、100と書くにつれて、最初に思っていたことも書き尽くし、次に何を書けばいいのか分からなくなってくる。
筆者はこのブログで公開しているだけで500以上の記事を書いているが、それだけ色々な分野について記事にしてきたということだ。
幾つかは検索上位にも位置している。反響が大きかったものもあれば、ほとんど注目されずネットの塵に埋もれていく記事も沢山ある。

筆者が書く大半の記事の分野はレビューになる。ある事物を自分の評価や審美観で持って良し悪しを語る。
Amazonレビューが一般的だろう。商品を買う前に、購入した人から具体的な意見が聞きたい。そういう需要に応えたものだ。
筆者は、Amazonレビューにも投稿していたが、Amazonで一レビューに埋もれてネタを消費するくらいなら、自分でブログで書いたほうがいいじゃないかと思ってレビュー記事を書くことを始めた。
また、ブログを見ることも多いが、レビューというのはやはり書きやすく人気がある分野になっている。

本・読書レビュー

これは読むだけなのでお金、時間とも余りかからないメリットがある。
一冊せいぜい500円から1000円、一冊読み終えるのにせいぜい数時間。
Kindle Unlimitedにあるタイトルであれば、読み放題でタイトルをストック出来る。

読書レビューの例

【書評】【読書レビュー】スティーブ・ジョブズ1・II「妥協なきデザイン先導師のクレイジーで情熱的な一生を駆け足で綴る」

代わりに、一冊読んで記事にすると終わりで、一冊で何本も記事を書くようなネタを出すのは難しい。
また、長文の本を長文の記事で分析しても、今のスマホ時代数分で記事が読めることが推奨されているので、余りの長文でも記事にし辛い。
かといって短文ではGoogleに評価されないので、ある程度の文章を書く必要はある。

また、一冊の本を1本のレビュー記事にするやり方もあるが、それだとあるテーマ、例えば国内ミステリー50冊をまとめてレビューする、というような「まとめ括り」系の記事にインパクトで負けてしまう。

バズだけが目的じゃないが、一冊1本よりもまとめ括りのほうが圧倒的にバズが強いはず。
一冊1本でバズろうと思うとかなりの分析力や文章力が問われる。
よって書く方も普通は「まとめ括り」を意識する。
ただ「まとめ括り」は相当読みためた本の感想を一気に放出することになるので、1本の記事としては価値が高くなるが、ネタのストックという意味では大量に消費してしまう。

漫画のレビュー

漫画についても、小説と大きくは事情は変わらない。
一冊の値段が安く、読みやすい。お金も時間もかからない。
Kindle Unlimitedにあるタイトルであればお金はかからないし、大量に漫画が置いてある漫画喫茶で読んでストック出来る。

漫画も一冊1本では濃いものにするのが難しいが、小説ほど読むのに時間がかからないので、「まとめ括り」にはより適していると言える。
漫画も古今東西、扱うに膨大な数があるので、漫画だけをテーマにしても当分困ることはない。
その分、他ブログなどと競合も多いので抜け出すのが難しいかもしれない。

アニメについては、今回取り上げていないが、面白いテーマと言えるだろう。
1本30分で見ることが出来て時間はかからないし、GYAO!などの動画サイトであれば古いアニメでもアーカイブを見ることが出来る。

漫画レビューの例

HUNTER✖️HUNTER グリードアイランド編考察(ドッジ✖️ヒソカ✖️バンジーガム)

著作権で問題になりやすい漫画レビュー
漫画について注意すべきは、漫画のシーンやキャラクターの画像をコピペなどで掲載しやすい点だ。
漫画の記事なんだから漫画の画像を使おうという意識でそう流れやすいが、画像を掲載すると著作権で問題になりやすい。
まとめサイトなどでは、なぜか漫画画像が大量に掲載されているが、恐らく大半はNGケースだと思う。
この辺りについては以下にまとめている。

漫画のコマ画像の掲載・引用がどこまでNGかについて調べた

ドラマ、映画のレビュー

ドラマ、映画のレビューも当然視野に入る。
ドラマであればTVで見ればいいので金もかからず、時間も1時間程度で見られるだろう。
今だと、人気ドラマ『逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)』や『砂の塔〜知りすぎた隣人』が当てはまるだろう。
古い作品はアニメ同様アーカイブでも見られる
これらについて、一話一話見た感想を述べていく、或いは全話終わった後にまとめ括りで一気にレビューをアップする。
こうして一緒にドラマを見ている視聴者に対して、自分の見方や感想を提供して見た人に満足してもらう。

実際やってみてどうだったか。自分も過去ドラマや映画のレビューをしたこともあったが、難しいという印象。
単に粗筋を書くのは無意味であり、好き・嫌いを書いても考察として深みがない。

ドラマや映画のレビューをした面白いと思うサイト自体が少ない。
それだけレビューとして書くのが難しい分野なのかなとも思う。
しかしその分、可能性があるのかもしれない。

ドラマレビューの例

ドラマ「SPEC」が傑作ドラマになりきれなかった理由をドラマ「TRICK」の演出から考える

ゲームのレビュー

PCゲームやコンシューマゲーム、スマホゲームについて記事にする。
自分のブログもどれに分類するかというと、全てではないが、ある程度これにあたる。

コンシューマゲームレビューの例(ゲームタイトル検索で検索1ページ目)

【PS4】【評価・感想】ディヴィニティ:オリジナル・シン EE ゲームレビュー「デストラップ満載だが自由度も高いタクティカルターンバトルRPGの傑作」

ゲーム系の記事のメリットは、1本のゲームで大量の記事を書くネタが発生する。
基礎知識、操作方法、Tips、レビュー、攻略情報、スクリーンショット、攻略動画、GOTY、考えればネタは無限にある。
ネタが尽きないというのがゲーム系記事の大きなメリットになる。

ゲームのレビューなんて書いてもAmazonのレビューや4Gamerやまとめサイトにあるから書いても意味ないでしょ、と思われるかも知れないが、そんなことはない。
上記のゲームタイトルの検索結果では販売会社、Amazonに次いで3位に位置している。個人で狙える順位としては最上位といっていいと思う。

Amazonのレビューは、導線として見ると実は面倒であり、検索結果から製品ページを表示、そこからレビューをクリックして、表示されたレビューのどれかを読むという手順なので、手数が多い。
レビューの内容も玉石混交で、製品知識のない人や悪意のある人が書いた信用出来ない情報も混ざっている。

専門ページの良さは、Googleが判断した結果このページは良リンクですよというお墨付きがあることだ。Amazonの誰でも書けるレビューと違い、Googleという評価をクリアしてきて誰の目にも触れる検索上位に持ってきてもらっているのだ。
その点でGoogleの検索上位という信用を与えられる。

4Gamerは自分のブログよりも検索結果として下である。むしろこのブログと同じような独自ドメインの攻略専門サイトが上位に来ている。まとめサイトは更に検索順位が下に下がる。

つまり検索順位としては同じような個人でやっているような独自ドメインの攻略専門サイトがライバルとなる。

また、ゲームを全くしないという人は現代では少数なので、何らかのゲームの情報が常に検索されているという現状も強みだ。
そうした中に良質なゲーム系記事を出して自分の記事をネットに増やし検索流入への入り口を増やしていく。

また、ゲームについては、デジタル以外にも、アナログのゲームも筆者はそれなりに詳しいので、そうした知識を活かせるメリットもある。

アナログゲーム系記事の例(グループSNEの検索で検索2ページ目)

ロードス島戦記 グループSNE安田均先生が伝説に残る『コンプティーク誌上リプレイ』について今語る

ゲーム系記事のデメリットとしては、ゲーム自体に金がかかる。フリーゲームや安いゲームなら金はかからないが注目も集め辛い。
トレンドなゲームであれば、6000円から1万円くらいまでと金はかかる。

また、ある程度の全貌が見えたり知見を得るまでに凄く時間がかかる。
攻略まで早くて30時間、長ければ100時間以上かかるものもざらだ。
本だと、一冊読み終えるのに2時間、3時間。論文でもなければ、読書に30時間や50時間もかかることはまずないだろう。

例えばDARK SOULS IIIなどは、筆者は500時間くらいプレイしているが、記事は4本しか書いていない。
それは他サイトやWikiで記事が書きつくされて後発の自分にはレッドオーシャンであり、自分が今更書いても仕方ない内容ということもあるし、自分が書くより他サイトやWikiのほうが詳しいということもある。

500時間プレイしていて4本というのはコスパ的には非常に悪いが、こればかりはお金のためだけにプレイしているわけでもないので仕方ない。

自分がゲーム系レビュー記事を中心にしていけると思ったきっかけは、ゲームをクリアした後に感想としてブログに投稿してみてから、「ああこういう記事が自分は書けるんだな」と思った時からだ。
内容的には今でも、この記事を目標に書いている。

ゲームレビューの例(ゲームタイトル検索で検索1ページ目)

【PC】【評価・感想】打撃戦艦アルテミス ゲームレビュー「地球に反旗を翻した月市民の独立戦争を描くシミュレーションSLG」(フリーモードクリア方法解説)

音楽のレビュー

最近は余り見かけないが、ホームページが隆盛していたときは音楽や特定のアーティストをテーマにしているものもよく見かけていた。

自分も昔、MovableTypeで作った別のブログで購入した音源のレビューをしていた。
しかし、ピアノを少し齧った程度で作曲もしていない人間が、レビューをすることに無理がある。
勢い、感情論や好き、嫌いでしか語れない。

文章というのは縦軸x横軸で縦横に織り合わせていかなければいい文章にならないと思うが、音楽についてはコードが読めるレベルではないとまともなレビューを書くことは難しいと思う。
単に用語を並べるだけでは表層だけの薄い記事になってしまう。

自分の場合も、レビューを書き続けて徐々に苦しくなって行き詰まり、音楽レビューのブログを辞めてしまった。
この点では、上の「打撃戦艦アルテミス」のレビューで行けるという感じを持ったのとは対照的だと言える。

音楽レビューの例
(アーティスト名検索で検索1ページ目)

【神曲】GARNET CROW 傑作選10傑~代表曲編~

スポーツ系のレビュー

ブログとして人気があるのがスポーツの試合のレビュー記事だ。
特にサッカーでは、ヨーロッパの4大リーグを中心に人気があり、サッカーは特に分析が難しいスポーツなので、見る人が見るとあのシーンはどういう意味があったのか、という事を知れて需要がある。
メッシやクリスティアーノ・ロナウドなど人気選手に注目するのもあるだろう。

筆者はサッカーが好きなのでサッカーレビュー系ブログをよく見ているが、詳しい分析は出来ないので、主に見る専だ。
もし詳しい分析が出来るのであれば、サッカーレビュー専門のブログを作っていると思う。
ただ、真似事として日本代表の試合を幾つか分析したことはある。が、素人の見方に過ぎないため内容が浅い。

スポーツ(サッカー)のレビューの例

【サッカー】2016年ハリル・ジャパン総括 1年前からの振り返り

職業上の知識を活かして記事にしたいが

なお、ブログの方針を決めるときに、一番楽なのは一番詳しい分野で記事にしていくことだろう。

自分はSE、インフラエンジニアという職業上、プログラムコードや最新技術トレンドでエンジニア関連の記事を書ければいいのだが、それが難しい。
理由としては主に3つだ。

  1. 企業や関連各所への守秘義務遵守
  2. 自分の扱っているのが主にサーバー系で余りトレンドな話題にしづらい。例えばスマホ開発者とかだとWWDC*1などを話題にすることも出来るのだが筆者の知っている技術範囲では面白い記事に出来ない
  3. 自分が文系出身なので技術的に疎い

1については、例えば最新のトレンドの管理ソフトを使って設定に関するノウハウを得ても、じゃあ記事にしますといってネットに公開するかというと出来るわけがない。
クライアントやステークホルダーに抵触せず記事や情報を公開するというのは、実はかなり難しい事をしているという事になる。

2については、技術トレンドに乗った面白い記事には出来ないが、かといって職業知識を全く活かさないのも損なので、同業者に役立つ内容をということで記事を書いたりといったことはあるが、これも苦肉の策というか結構苦しい。

エンジニア系記事の例(同業者向けに書いた技術系記事のまとめ括り)

サーバーサイドエンジニアがサーバ室作業で使っているアイテム20個を挙げる

3については、たまに技術的な話題を書いてもソーシャルブックマークのコメントで「それは違う」「技術をよく知らない人が書いたいい加減な記事」とお叱りを受けてしまう。
ネット上では、自分を遥かに超える知識・経験を持った人が沢山いるということを常に念頭に置かなければいけない。

これらの事情から、筆者は技術系の話題をメインにせず、書いたとしてもお茶を濁す程度にしてゲーム系を軸にブログを書いていくスタイルを採っている。

終わりに

既に記事を書いている人には今更な内容だったかもしれない。
筆者は公開500記事を超えて未だにネタがないという事は感じない。むしろ書けそうなネタが大量にあり自分の時間的リソースや知識的限界から書けないで悔しい思いをしている。
ネタがないという人は、レビュー記事を中心に構成してみてはいかがだろうか。

*1:Worldwide Developers Conference

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