DeNA WELQ(ウェルク)問題で記者会見 「デューデリ」「バーティカル」など記者会見で使われたビジネス用語幾つ分かりましたか?

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DeNAが「WELQ(ウェルク)問題」を受け昨日、記者会見を実施しましたが、ライブで見られた方も多いのではないでしょうか。
筆者も見ていましたが、勉強不足のため出席者の話の中で分からない単語が幾つかあり、調べていました。
ある程度まとまった分量になったので、記事として公開します。


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DeNA記者会見(2016年12月7日)

まず会見ですが、動画で3時間あるので、全て見るのは大変かもしれません。
THE PAGEのほうで全文書き起こしがあるのでこちらを見て頂くのもいいかもしれません。

THE PAGE 全文書き起こし(一部有料記事になっています。)

【連載】WELQなど全10サイト非公開に DeNAが記者会見 | THE PAGE(ザ・ページ)

キュレーションプラットフォーム(curation platform)

会見中の使用

「これより当社のキュレーションプラットフォーム事業に関わる一連の問題に関してご説明を申し上げます。」(守安社長)

キュレーション(サイト)はネット上に雑多に散らばった情報を集めて編集し、まとめて一記事として再編集して公開すること、それを行っているWEBページやメディアを表します。

キュレーション(きゅれーしょん)とは – コトバンク

以前から使われており用語としては定着した感があります。
NaverまとめやTwitterのツイートをまとめたTogetterが一般的で、現在では多数のメディアがキュレーションサイトを運営しています。
これらのサイトをまとめたものをキュレーションプラットフォームと呼んでいるようです。
キュレーション記事をまとめる編集者をキュレーターと呼びます。ただ、メディアの記事を書いていますとはいうかもしれませんが、自分で「キュレーターです」という人は余りいないように思います。

コンプライアンス(compliance)

会見中の使用

コンプライアンスや社会的な要請といった観点からも、しっかりと見直さなければいけないと認識しております。」(守安社長)

コンプライアンスについても会社員では、経営陣から話などで聞く機会があると思います。コンプライアンスとは「法令遵守」の意味です。

コンプライアンス意味,とは[コンプライアンスの意味]

企業がいうコンプライアンスでは、企業コンプライアンスやビジネスコンプライアンスという意味で使われます。

企業コンプライアンス(きぎょうコンプライアンス、英語: regulatory compliance)とは、コーポレートガバナンスの基本原理の一つで、企業が法律や内規などのごく基本的なルールに従って活動する事、またはそうした概念を指す。 ビジネスコンプライアンスという場合もある。

企業コンプライアンス – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/企業コンプライアンスより引用

バーティカルなメディア

会見中の使用

「スマートフォン上におけるバーティカルなメディア、いわゆるターゲットを区切って、趣味・テーマを狭めてターゲットユーザーに合った情報を届けるメディアというのは、これはユーザーさまのニーズというのは非常に高いというふうに思っております。」(守安社長)

バーティカルなメディアというのは、初めて聞いた用語です。
調べると「特化型メディア」「何かに特化したメディア」という意味のようです。

今回で言うと、DeNAが運営していたパレットというキュレーションサイトを集めたプラットフォームというのが、全て「WELQ」=医療に特化といった具合に、何かの分野に特化した話題を集めたメディアだったため、「バーティカルなメディア」ということになると思います。

少し古いですが、2年前(2014年)の記事にバーティカルなメディアの説明があり、DeNAによる買収直後のiemoについても取り上げられているので、リンクを載せておきます。

2015年躍進するメディアは『特化型』か!?「iemo」「クックパッド」などから見るバーティカルメディア成功の鍵

ボット(BOT)

会見中の使用

「これも第三者委員会の調査が必要かもしれませんが、私が現場の人間に聞いた限りにおいて、そういうボットの利用というのは禁止しておりまして、まあ推奨も容認もしていないということですので、当社の認識に置いてはそういったボットは利用してはいけないという判断を認識をしております。」(守安社長)

ボットというのは、ネットの用語としてよく聞くワードであり、例えばMMOゲームなどでは、業者ボットとRMTによる問題が取り沙汰されてきました。ゲーム内でプログラムで動くキャラクターが自動で狩りをし続け、ゲーム内の金銭と引き換えにRMT(リアルマネートレード)をして金銭を得る行為が横行していました。現在はスマホやコンシューマーがゲームの主流になっているので、ボットとRMTの問題が廃れたのかは分かりません。

会見では、クラウドワーカーなどが記事のリライトツールなどを使って記事を作成していたかどうかという質問に対して、守安社長はボットという言葉を使って回答しています。
この意味のボットとはどういう意味なのか、筆者も分かりませんでしたが、ねとらぼの記事にて言及されていました。

「BOT・リライトツールは禁止している」 DeNAがサイト炎上騒動で釈明 – ねとらぼ

これによると、特定ワードを入れて動かせば自動で記事を生成するボットという自動ツールと、文章を表現だけ変える「リライトツール」を組み合わせて記事を生成する、ということのようです。直前の記者の質問では「リライトツールを使っているんじゃないか」と言っておりボットには言及していなかったものの、守安社長の回答では「ボット」と言及していたので、こういう仕組みについては守安社長も知っていたのではないかと思います。

グロース(Growth)

会見中の使用

「メディアとしてグロースして行くなかで間違った方向に進んで行ってしまったという趣旨の説明があったかと思うのですが」(質問者)

グロースするというのも普段使わない見慣れない単語です。
英語では「成長(Growth)」の意味なので事業の成長といった意味かと思いますが筆者にはグロースという英語を使う感覚はなかったです。
DeNAパレットを運営していたのはグロースハック部ということなので、記者さんもあえてグロースという用語を使ったのかもしれません。
グロースについては、マーケティング用語のようですが、筆者も上手く説明出来ないので、こちらのリンクを紹介しておきます。

3分で分かる新時代のマーケティング「グロースハック」 – SNS・モバイル時代を攻略したいあなたに捧げるグロースハック

コンテンツファーム(content farm)

会見中の使用

「それともう一つなんですが、これは著作権だけの問題ではなく数年前にアメリカでも広まったコンテンツファーム。粗悪なコンテンツを大量にSEOだけ最適化させて増やすことによって広告費を得るという風な問題なのではないかと思うのですがコンテンツファームにアイデアを真似した風に感じるのですがその点はいかがでしょうか。」(質問者)

コンテンツファームとは検索エンジンをハックする手法で、粗悪なコンテンツ、WEBページを大量に作成して検索エンジンの上位を独占し広告収入などの増加を目論むこと、その手法です。

コンテンツファームとは 「コンテントファーム」 (content farm): – IT用語辞典バイナリ

2011年にGooogleが検索エンジンスパムの対策について発表しています。

米Google、コンテンツスパム対策の強化を発表 ::SEM R (#SEMR)

デューデリジェンス(Due diligence)

会見中の使用

「2014年、2社買収したときに当然デューデリというものは実施しました。」(守安社長)

デューデリ(デューデリジェンス)というのも見慣れない用語です。
投資やM&A、企業買収前に、対象企業を調査することのようです。
DDともいうそうです。

デューデリジェンスとは – M&A用語 Weblio辞書

クオーター(quarter)

会見中の使用

「キュレーション事業は黒字化が見えているというように仰られていて、確か第3クオーターで黒字化するんじゃないかというお話だったのですが」(質問者)

これは分かる方も多いのではないでしょうか。
クオーターとは決算期の単位で、Qとも略します。
決算期を1年で4つの単位に分け、管理します。
日本では年度の変わり目が4月の関係で、第1四半期を4月から数えるため通期では以下のようになります。

  • 1Q =第1四半期=日本企業では4月~6月
  • 2Q =第2四半期=日本企業では7月~9月
  • 3Q =第3四半期=日本企業では10月~12月
  • 4Q =第4四半期=日本企業では1月~3月

また、

  • 1Q+2Q=上半期(かみはんき)(4月~9月)
  • 3Q+4Q=下半期(しもはんき)(10月~3月)

と呼びます。

レポートライン(Report Line)

会見中の使用

「この事業のレポートラインを具体的に教えてほしいのですが。」(質問者)

筆者はIT業界で働いていますが、この用語は使ったことはありません。
Wikipediaにもなく、こちらのサイトによるとレポートラインは和製用語で、実際はレポーティングラインというそうです。

レポートラインの英語・英訳 – 英和辞典・和英辞典 Weblio辞書

レポートライン | 人事コンサルティング クレイア・コンサルティング株式会社

クレイア・コンサルティング株式会社のサイトの定義によると、「重要な意思決定」「業務報告」「部下にタスクの遂行や進捗報告を求めるコミュニケーションフロー」ということのようです。

自分たちの感覚の用語に置き代えると、進捗経路や報告経路ということになるようです。
が、進捗経路が話題になることはなく、唯一出てくるのはプロジェクトを始まる前に作る「プロジェクト管理図」「プロジェクト管理体制図」などで、そのプロジェクトにおける体制図を作るのですが、そこでどういう会社のどういうメンバーがプロジェクトに入っているか、その連絡関係を線でつないで表すということを行います。

シージーエム(CGM)

会見中の使用

「パレットというのはキュレーションプラットフォームという風な表現がされていたかと思います。改めてですね、プラットフォーム、いわゆるCGM的なサービスなのか、メディアなのかどう判断されているか教えてください」(質問者)

CMS(コンテンツマネジメントシステム)というのはITでもよく使う言葉ですが、CGMというのは余り聞いたことがありませんでした。
こちらもWikipediaからの引用ですが、消費者生成メディアということのようです。

Consumer Generated Media(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア、略称:CGM)とは、インターネット用語の一つ。「消費者生成メディア」などと訳される。そこで生成されるコンテンツは、User Generated Content(UGC、ユーザー生成コンテント(-コンテンツ))と呼ばれる。

Consumer Generated Media – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Consumer_Generated_Mediaより引用

いわゆるSNSや口コミサイト的なものを指すようであり、今で言うとバイラルメディアに近いと思われます。

ロックアップ(lock-up)

会見中の使用

「買収されたキュレーションのプラットフォームというかメディアというかその中で代表者の方が登記簿見るとお辞めになられているサービスもあるようです。こちらって本件とは関係ないというご認識なんでしょうか。単純にロックアップが切れたとかそういう話なんでしょうか。」(質問者)

ロックアップについては全く分かりませんでした。
iFinanceによると金融用語で公開前の株主が公開後直ぐに持ち株を売却出来ないよう、公開前に契約を交わす制度のようです。

ロックアップは、企業が株式を新規公開する際に、創業社長・会社役員・大株主・ベンチャーキャピタルなどの公開前の企業の株主が、公開後の一定期間(一般的には180日)、株式市場(マーケット)で持株を売却することができないよう、公開前に契約を交わす制度のことをいいます。

ロックアップとは|金融経済用語集 – iFinance
www.ifinance.ne.jp/glossary/management/man082.htmlより引用

インターン(Internship)

会見中の使用

「クラウドワーカーへの発注で申しますとかなり媒体ごとに数字が異なっておりまして現時点で分かっている数値で申しますとMERYでいうとクラウドワーカーへの発注という形で書かれた記事は10%弱程度です。大半が内部の先ほど申し上げたアルバイトとかインターンといったメンバーによって書かれたものが多いというのがMERYではプラス一般ユーザーの投稿もあるという形です。」(小林執行役員)

こちらは学生の方には馴染みのある用語かもしれませんが、インターンシップのことであり、企業への体験入社制度です。
インターンが記事を書いたといっていることから、社内に体験入社に来ているインターンについても、キュレーションサイトへの記事を投稿していたということのようです。

サブスクライバー(subscriber)

会見中の使用

「(南場会長の手がけた事業medエッジに関する質問の回答)
永続性のためにはユーザーさんに課金をするしかないねということで
提供してみたのですが驚くほど患者さんの家族にアプローチしたり患者会などに行ってですね、ご説明を担当者がしたんですけれども、驚くほどサブスクライバーが増えなかったということがありまして、世の中の患者さんというのが自分と同じニーズを持っているはずであるという認識は改めなければいけないなと」(南場会長)

サブスクライバーはサービスや製品によって色々な意味がありますが、ここで言われているのはサービスへの利用登録者、申込者です。

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